“大阪市住吉区、住吉東駅からすぐの場所にある竹安眼科医院の院長・竹安です。
前回のブログで、アレルギー性の結膜炎についてお話ししました。
その中で、細菌やウィルスによって起きる結膜炎もあると書きました。それぞれ、細菌性結膜炎、ウィルス性結膜炎という分かりやすい名前で呼ばれています。
細菌性の場合、治療はアレルギー性と似ています。抗菌点眼薬を使ったり、炎症がひどければステロイド点眼薬を併用したりと、目薬を使った治療を施すのです。
厄介なのは、ウィルス性結膜炎です。
アデノウィルスに代表されるこの結膜炎の場合、実は有効な治療薬がありません。ウィルスの力が弱まるのを待つしかないんです。
しかも、充血が改善して治ったかな、というころに角膜炎を発症することもあります。角膜、すなわち黒目が点々と白く濁り、まぶしくかすんだ症状が出れば角膜炎です。この場合、ステロイド点眼薬での治療を続行することになります。
また、ウィルスは感染力が強いのも厄介な点です。
なにも考えずに生活していると、ご家族に移ってしまうこともあります。手洗いの徹底や、ご家族とタオルを分けるなどして、感染予防に努めるようにしてください。
細菌性、ウィルス性、ともにそれほど重篤な病気ではありませんが、特にウィルス性の場合は身近な人への感染もありますので、しっかり治療を受けたり、感染予防の方法を知っておくことが大切になります。”