大阪市住吉区、住吉東駅からすぐの場所にある竹安眼科医院の院長・竹安です。
前回に引き続き、緑内障のお話をしようと思います。
病気の特徴については前回お話しした通り、視神経が障害されて視野が狭まってしまうというものです。国内の失明原因の第1位になっている病気でもあります。
眼圧についても、緑内障=眼圧が異常に高い、というイメージは必ずしも正しくないとお話ししました。ですので、眼圧検査だけでなく、眼底検査で視神経を観察することも緑内障発見には大切です。逆に、眼圧が高くても視神経が障害されていなければ緑内障ではないというわけです。
とはいえ、緑内障の治療では眼圧を下げることを念頭に置きます。
眼圧が正常値に収まっているかはともかく、視神経を障害している状態であることには変わりないからです。
まずは治療前に2~3回、眼圧を測定し、その数値から20~30%下げることが目標となります。これによって視野狭窄の進行が遅くなると言われています。
治療方法としては、まずは点眼薬を使っていきます。
緑内障治療に使われる点眼薬にはいろいろな種類があるのですが、その中から2~3種類までを組み合わせて使って治療を進めます。
もしそれでも視野狭窄が進行してしまうような場合は、手術が必要となります。
前回も書いた通り、緑内障は早い段階で自覚するのが難しい病気です。
ですので、症状が出ていなくても、特に40歳以上の方は眼科を受診することをおすすめします。進行がゆっくりの病気ですし、早期に発見できれば失明する確率は高くありません。
みなさん自身の目を守るためにも、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。”